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「ロンドンが9時のとき、東京とサンフランシスコは何時か」。海外拠点との会議調整やリモートワークで頻繁に発生する時差の確認は、既存の時差アプリでは時刻を入力したり都市ごとに計算したりする必要があり、手間がかかる。さらに時差でいちばん間違えやすいのは時刻ではなく日付のズレであり、深夜の会議設定ミスや連絡のすれ違いの原因になっていた。計算せずに、見るだけで複数都市の時刻関係を読み取れるツールが求められていた。
FlutterでiOS/Android両対応のアプリとして開発。「時刻を入力する」操作を廃した設計とし、画面中央のカーソルを固定して時間軸のほうをフィルムを送るように横へドラッグすると、並べた都市の時刻がいっせいに動く。指を離しても慣性で流れ、15分きざみでスナップする。各都市の行には日の出・日の入りから計算した昼夜のバンドを描画し、数字を読まなくても現地が昼か夜かがわかる。先頭の都市を基準に+1/-1の日付差バッジを表示し、日付のズレの見落としを防ぐ。タイムゾーンデータ(IANA tzdata)はアプリに同梱し、ネットワーク通信ゼロ・アカウント不要の完全オフライン設計とした。VoiceOverでは1行を1文として読み上げ、横ドラッグの代替として上下スワイプ操作も用意するなど、アクセシビリティにも配慮した。
自社プロダクトとしてApp StoreとGoogle Playの両ストアでリリース。100のタイムゾーンと16言語に対応し、広告なし・アプリ内課金なし・通信なしで、機内モードでも地下でも同じように動く時差アプリを実現した。海外出張や海外拠点との会議調整、リモートワークの時差確認まで、時差にまつわる「計算」を「読み取り」に置き換えるプロダクトとなった。
App Store / Google Play公開中