7割のプロジェクトは「失敗」している
日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の調査によると、システム導入プロジェクトの約7割が「品質」「コスト」「納期」のいずれかで問題を抱えているといいます。
「自社では起きないだろう」と思っていませんか?実は、失敗するプロジェクトには共通するパターンがあります。本記事では、代表的な失敗パターンを3つ紹介します。
失敗パターン1: 「言った/言わない」問題
ある中堅製造業では、基幹システムの刷新を外部に委託しました。テスト段階になって「この機能が入っていない」とクレームが発生。開発会社は「聞いていない」と主張し、最終的に500万円の追加コストと3ヶ月の遅延が発生しました。
なぜ起きるのか
- 打ち合わせ内容が議事録として残っていない
- 要件定義書の承認プロセスが曖昧
- 「当然含まれるだろう」という暗黙の期待
対策のポイント
- すべての打ち合わせの議事録を作成し、双方で確認する
- 要件定義書は書面で正式承認を得る
- 「含まれないもの」も明示的に記載する
失敗パターン2: 要件の膨張(あれもこれも)
あるスタートアップでは、まずは必要最小限の機能だけで開発を開始しました。しかし「あれもこれも」と機能が追加され、当初3ヶ月の予定が1年に延長。資金が底をつき、サービス公開前に会社が倒産しました。
なぜ起きるのか
- 最初に作る範囲の定義が曖昧
- 追加要望が全体にどれだけ影響するかを評価していない
- 「No」と言えない関係性
対策のポイント
- 最初に作る範囲を明確に決め、文書化する
- 追加要望は必ず費用と期間への影響を評価する
- 変更管理のルールを設け、追加の承認を必須にする
失敗パターン3: テスト軽視によるバグ多発
ある企業では、納期に追われてテスト期間を短縮し、本番リリースを強行しました。リリース直後からバグが多発し、緊急対応で休日出勤が続き、修正費用も追加で発生しました。
なぜ起きるのか
- 開発遅延をテスト期間で吸収しようとした
- 受入テストを十分に行わなかった
- リリース判定の基準がなかった
対策のポイント
- テスト期間は削らない(開発遅延は別途対処する)
- 発注者側も受入テストに十分な時間と人員を割く
- 品質に問題があれば、リリースを延期する判断を行う
これはまだ序の口です
本記事で紹介した3つは、よくある失敗パターンのほんの一部です。
実際のプロジェクトでは、開発会社の選定ミス、契約トラブル、セキュリティ事故、保守体制の不備など、さまざまな落とし穴が潜んでいます。
完全版PDFでは、以下の内容をすべてご覧いただけます:
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 失敗事例 | 7章・25パターンの詳細解説(具体的な金額・期間の影響も記載) |
| チェックシート | 25項目のプロジェクト健全性チェックシート(判定基準付き) |
| 早見表 | 失敗パターン・原因・予防ポイントの一覧表 |
| 対応フロー | トラブル発生時の5ステップ対応フロー |
